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 私は、学生時代に漫画本の貸し借りをすると、とてもヒヤヒヤしていた記憶があります。それは、漫画本を貸したとき、もしかしたらそのまま返ってこないんじゃないか?という不安が頭をもたげたからです。何しろ、子どものころというのは、そういった貸し借りに関してとても曖昧な部分が多かったので、貸したものが返ってこなかったり、借りたものを返し忘れていたりなどが日常茶飯事でした。  ですが、漫画本が1巻でもなければ困ってしまいますので、なるべくそうならないように気をつけていました。そして、もしも貸した漫画本が返ってこなければ、それなりに催促もしていた記憶があります。ですが、そういうことが無頓着な友達も中にはいて、なかなか返してもらえなかったこともありました。  ですから、私はなるべく友達に漫画本は貸さないようにしていました。大事な漫画本がもしも返ってこなければ、それは私にとって痛恨の極みだったからです。ですので、それくらい私は漫画本を大切だと思っていたのです。